VR ZONE SHINJUKUに行ってきましたレポート
話題のVR ZONE SHINJUKUに行ってきました。同業者的な視点であれこれ感想を述べたいと思います。
■外観
ていうかまさに歌舞伎町のど真ん中。以前に映画館とかあったところまるまるなのねとびっくり。すごいロケーションです。
■内観
わりと広い。オサレ。広さや内装イメージとしてはお台場のジョイポリスに似ている。ゲーセンというイメージはない。
客層は意外にもカップルが多い。カップル、若者(リア充)のグループが大部分。大学生くらい。男も女もシュッとしている。オタクはほとんどいない。あと外国人観光客多し。
■チケット制度
僕は4400円払って入場券と4色券のセットを予約して買いました。予約だと強制的にこのセットになります。4色それぞれの色ごとにできるアトラクションが決まっており、あるアトラクションをやってしまうと同じ色のアトラクションはできません。
僕は以前お台場にあったVR ZONEに行ったことあるのでその時に体験したものは避けて
を選びました。どれも人気のアトラクション(VR ZONEではアクティビティと呼んでいる)でこの組み合わせで選んでる人はかなりと多いかと。
時間としてはおよそ並ぶ時間も含め3時間位で楽しめる。空いていれば2時間でも行けるか。2-3時間で確実に一人アタマ4400円払わなければ行けないというのは映画などと比較して若干高めか。遊園地としては安いがあちらは一日楽しめる。逆に言うとそのくらい納得して払えるものを提供しなくていけないということになる。
大人気。ほとんどこれ目当てに来てるんではないだろうか。マリカーをメディアなどで知ってきて、それ以外のアトラクションはまあせっかくだからやっておこう、というくらいの人が多い気がする。女性が絶叫して楽しんでいた。
8月平日の18時入場で行ったのだが、いきなり長蛇の列で40分位待たされた。ちなみに平日は夜遅くなればなるほど人は減るので、人気のアトラクションは後回しにしたほうが良い。(土日は知りません)
アトラクションごとにこういうパネルがあり、ベット下敷きみたいにみんなに配って回収する説明書きも用意してある。
基本的には体感筐体にハンドルアクセルがあり運転。VIVEトラッカーを両手に装着して、これで運転中にアイテムを自分の手で取ることができる。アイテムをとったり使ったりする時に特にスイッチを押すようなアクションはないため、手に触れたらゲット、振って加速度が検知されたら投げるくらいの作りだろう。
運転は相当簡単。正直ほとんど操縦しなくてもカーブでは自動的に曲がるイメージ。運転に失敗して事故ることはほとんどなく、アイテムにやられてスピンするのがほとんど。通常のレースゲームに比べて道幅はかなり広く設定しているように思える。
筐体は2台一組でベースステーション2台で仕切ってある。仕切りはカーテンではなくきちんとした建込みの壁。ただゲームは四台一組でネットワーク化してある。台ごとにキャラは固定でゲーム内で選ぶわけではない。つまりキャラを選ぶときは台を選ぶ。
写真は取れなかったがマリカーで使っているVIVEトラッカーはだいたい想像通り。Gopro用に市販されている親指を通すタイプの固定具で、GOPRO マウントをカチッとはめるタイプのアタッチメントがついているものを、3Dプリンタで作ったGOPRO→三脚ネジへ変換してつけている感じ。
■ハネチャリ
非IP系ではハネチャリが断然人気あった。実際面白い。ここだけなぜか待機列のところで店員のお兄さんがずっとトークで間を持たせていて、ずっとしゃべらないといけないので話題が尽きてて大変そうだった。
筐体では風を制御してある。ハンドルを引くと降下、押して漕ぐと上に登っていく。ハンドルは左右に切って移動もできる。後ろを見ながら漕ぐと(VR内の)木でできた歯車のギミックがちゃんと動いていて面白い。CGが綺麗。風もいろいろな方向から出てきて迫力あり。
待機列のところにある程度の人数が座れるベンチがあり、座ることができる。そこでスタッフのお姉さんが事前に操縦の説明を行う。スタッフのお姉さんはエヴァ好きすぎみたいな熱い感じでリア充カップルは引き気味だった。
エヴァの筐体設備。なかなか凝っている。一台200万以上はかかっているだろう。風も出る仕組み。レバー2本で操作する方式でおそらくボトムズなどと共用。
筐体は3台一組で区切り。これが3組か4組あったと思う。うちらのときは三台をスタッフ一人でまわしていた。レバーを毎回アルコールで丁寧に拭いていた。3人をスタッフ1人で装着しているので多少時間がかかる。
この操作体系、レバー両方同じ方向に倒して移動するなら、レバー1本でも同じやんけ!と心のなかで突っ込んだ。まあレバー筐体は共通なのでしょうがないか。
ゲーム内容は使徒をバンバン撃って弾がなくなったら補充してまた撃つ。避ける要素もあると思うんだけどよくわからなかった。そもそも補充するところがよく分からずウロウロ。使徒は硬くて撃ってもどんだけダメージ受けてるのか、あとどのくらい打てば倒せるのかなど全く分からず。ゲームとしてはかなり不親切。ゲームそのものより乗り込んで出発するまでのほうが面白かった。別アトラクションのお兄さんが言っていたが、このゲームクリアできるの一日1組くらいだそうだ。
■釣りVR
釣りは一人でベースステーションのスペース1つ占有するので面積的なコスパは悪い。好きに動き回らないように人間はベルトで固定される。釣るのはブラックバスかと思ったらニジマスらしい。VR内の竿のしなりが妙にリアル。竿持ってプルプル振るのが楽しい。CGはスクショだと綺麗だと思ったが、HMDかぶるとまあ普通だった。
ゲームは魚影の方に投げるというのを最初知らずに無関係な場所にばかりキャストしたので点数は低かった。ルアーを変えられる。タモ網が床においてあるので、年寄りはよっこらしょって感じになる。ヒットしたときの振動はもっと強いほうが良かったなという感じ。
釣りVRのすごさはこの釣り竿コントローラー。VIVEトラッカーはただ固定してあるだけではなくリールの部分と一体化している。ルアー投げる時はスイッチを使用しているので、おそらくVIVEトラッカーのPogoピンを内部で直結して使用している。
リールを巻くときちんと回転数がとれている。
■それ以外の感想
・ボトムズ超人気なくて気の毒な感じだった。まあぼくは前回やったので。アーガイルシフト、ガンダムなども人気なる、客層と異なるというところ、あとは前回お台場にあったものはさほど報道されず人気がないのかもしれない。有名IPといえど、女性ロボットには興味ないのだろう。
は
・かめはめ波は、ディズニーランドのように店員がノリノリでかめはめ波講習をしたりして大声を出させられたりする。俺はそういうの苦手なのでやらなかったが、カップルや外国人観光客はとても楽しそうだった。
・VR ZONEかめはめ波のスタッフ用ツール。VIVEトラッカーの充電状況がひと目でわかるようにしてある。
・ベースステーションは基本的に天井からポールを使って固定。ACアダプタを指すところも天井にあった。基本的に前方に2台置くスタイルで、対角線ではない。アトラクション間の鑑賞を防ぐ仕切りはたてこみの壁で行う。
・1階にはプロジェクションマッピングを使ったチームラボ的な設備もあったが僕は興味ないのでスルーした。ここではVRは全てVIVEを使用しており13歳以上なので子供はこれか風船が膨らむやつしかできないことになる。子供連れにとってはコスパ悪い施設で実際子供連れの家族はほとんどいなかった。
・1階でPSVRサマーレッスンが無料でプレイできるスペース。僕についてくれたスタッフのお姉さんが可愛くて、やはり女性は現実のほうがいいなと思った。
・攻殻機動隊がカミングスーン。かなり広いスペースが確保されてるぽかったので、おそらくゼロレイテンシーみたいに銃持って空間動き回る系だと思う。
・物販スペースもあり。物販大事だと思う。
・アトラクションの説明パネルの右下にはVIVEとアンリアルエンジンのロゴが。開発ツールのロゴをいちいち載せてあげる義務はないと思うが、なんか載せると便宜図ってくれるのかな?それともゲーム業界の慣習?
■VR ZONE新宿の総括
VR ZONE新宿については想像以上にリア充向けのテーマパークとして成立していた。ほとんどカップルかさわやかな若者のグループ。IPを全面に押し出した テーマパークとしてはUSJに近いのではないか。だからこそIPでもボトムズやガンダムなどオタク向けのものはさして人気なかった。
というかさっきも触れたが殆どの人は報道で知ったマリカーVRをやりに来たような感じで、他のアトラクションは券があるからついでにやっとこうくらいものだと思う。いっそ のこと2階あるうちのワンフロア全部マリカーでもいいんじゃないのくらいの人気の差がある。次に人気あったのは意外にもIPではない羽チャリ。
なのでおそらく今後入れていくアトラクションやIPもオタク的なものから徐々に離れていくのではないか。ポケモンなどあるとかなり盛り上がりそうで、サンライズから離れて任天堂路線で行くのではないか。あとは個人的にはトトロVRなどジブリものなどがあると客層的にさぞかし盛り上がるだろうなと思った。
ちなみに「3Dゲームをおもしろくする技術」という本で、ゲームが2Dから3Dに移行した段階でそのまま3Dにするとユーザーにとっては難易度高すぎなのでいかに ソフトで補正してあげるかがキー、というのを最近学んでいたのだが、初見プレイ+ゲーマーじゃない人が基本のロケーションベースVRでは、気持ちよくプレイできる補正がより大事になってくるのだなと感じた。
■余談~チケットのQR
VR ZONEチケットのQRコードを読み取りアプリで読んだら40桁の数値だった。ぼんやり見ていると基本的に購入番号+チケットの種別くらいかな。末尾に2017080120170831とあるのは有効期限でしょうか。みなさんも読み込んでみてください。